ねんきん定期便とは?概要と見方を知ろう

ねんきん定期便とは?概要と見方を知ろう

いつも保険マエストロのブログをご覧いただきありがとうございます。
皆さま、毎年、日本年金機構からご自身の誕生月に送られてくる「ねんきん定期便」をご覧になられていますか?

「毎年届くけど、中身をあんまり見ていない」

「書かれている内容が良く分からない」

という方も多いのではないでしょうか?

現状の年金額を知ることが老後資金計画にとっては重要です。

そこで今回は、「ねんきん定期便」の概要や見方について解説させていただきたいと思います。

「ねんきん定期便」の概要は?

「年金2,000万円問題」などで、老後資金の不安が一気に加速している昨今。

将来のことについて関心が高まっている方も多いのではないでしょうか?

「ねんきん定期便」は被保険者に対して、保険料の納付実績や現状の見込み額を確認してもらうことを目的にした事業です。また、少しでも年金制度を理解してもらい、将来の資金計画に生かしてもらうことを狙いとしています。

そもそもいくらくらい貰えるか?

ご自身の年金において、見方も知りたいけどそもそもいくらくらい貰えるか見当がつかない方のために、先にお伝えしておきます。

国民年金(老齢基礎年金)の受給額は令和2年の額で65,641円/月(満額)で年間にすると781,692円となります。企業に勤めていない自営業の方はこの基礎年金のみです。

そして企業にお勤めの方が対象の厚生年金の受給額は220,724円/月(夫婦2人の基礎年金を含む標準値)で年間にすると2,648,688円となります。

参考:国民年金機構HP

ねんきん定期便の見方とは

それではねんきん定期便の見方についてご説明します。
実際に届くはがきを見てみると「見慣れない単語ばかりで良くわからない」というのが現状ではないでしょうか?
実物のサンプルを見ながら詳しく説明していきます。

50歳未満の方の「ねんきん定期便」

参考:日本年金機構ホームページ

上記が50歳未満の方の「ねんきん定期便」(令和2年10月~令和3年3月送付分※それ以前のものは若干記載内容が異なります)。

番号で表記した部分を解説していきます。

※お持ちの方はご自身のものと照らし合わせてご確認ください。

➀照会番号
「ねんきん定期便」や「ねんきんネット」の専用番号に照会するときに使用する問合せ番号です。

②「これまでの加入実績に応じた年金額(昨年)」と「これまでの加入実績に応じた年金額(今年)」
※あくまでも今年までの加入実績をもとに計算された金額です。この金額が将来の年金受給額ではありませんのでご注意ください。
※補足として、年金は60歳から70歳まで受給開始時期が選べることも記載されているのでご確認ください。

③最近の月別状況
過去1年間の国民年金または厚生年金保険の納付状況が記載されています。
「標準報酬月額」とは、簡単に言うと給与などの平均収入を区切りの良い一定幅で区分した金額になります。
「標準賞与額」は実際に支払われた賞与の金額を1,000円未満の端数を切り捨てた金額。

「保険料納付額」は「標準報酬月額」と「標準賞与額」をもとに納付した保険料です。
※この金額の同額をご自身がお勤めの事業主さんも支払っているので、その点も覚えておくと良いでしょう。

④これまでの保険料納付額(累計額)
「国民年金保険料」と「厚生年金保険料」の合計金額が記載されています。

⑤これまでの年金加入期間
「国民年金(第1号・第3号とも)」と「厚生年金」「船員保険」のトータルの加入期間が記載されています(未納期間は除く)。

⑥これまでの加入実績に応じた年金額
「老齢基礎年金」とは保険加入期間の月数をもとに計算されたもの。
「老齢厚生年金」とは標準報酬額や保険加入期間などに応じて計算されたもの。

※この合計額は②で紹介した「これまでの加入実績に応じた年金額(今年)」と同じ金額になります。

早い話、はがきの②と⑥の部分を見れば「現時点でいくら貰えるか?または将来ざっくりいくら貰えそう?」が分かります。

参考資料:日本年金機構資料

50歳以上の方の「ねんきん定期便」

50歳以上の方になると、はがきの中身が少し変わっています。しかしながら、前述の50歳以下の方向けのはがきとほぼ同様とお考えいただければ問題はありません。

次に50歳以上の方の「ねんきん定期便」です。50歳未満の方のものと若干異なります。

➀照会番号
※50歳未満と同じです。

②「老齢年金の見込み額」「老齢年金の見込み額(70歳まで遅らせた場合)」
「老齢年金の見込み額」は60歳未満の方の場合は、60歳まで継続して加入した場合に65歳から受け取れる年金見込み額が記載されています。
なお、60歳以上65歳未満の方は65歳時点で受け取れる年金見込み額が記載されています。
「老齢年金の見込み額(70歳まで遅らせた場合)」は通常65歳からの年金支給を70歳まで遅らせると年金額は最大42%増加します。
その金額が記載されています。

③これまでの保険料納付額(累計額)
※50歳未満と同じです。

④最近の月別状況
※50歳未満と同じです。

⑤これまでの年金加入期間
※50歳未満と同じです。

⑥老齢年金の種類と見込み額(年額)
60歳未満の方の場合は、60歳まで継続して加入した場合に65歳から受け取れる年金見込み額が記載されています。なお、60歳以上65歳未満の方は65歳時点で受け取れる年金見込み額が記載されています。

参考資料:日本年金機構資料

年金は全部で3種類

ここまで、老後に受け取れる年金額のお話をさせていただきました。老後受け取れる年金は「老齢年金」と呼ばれますが、皆様が加入されている年金には状況によって老齢年金の他に、遺族年金障害年金というものに変わって支給されるという機能が備わっています。

この件については、生命保険を既に加入していることになりますので、保険を加入する際や見直す際には知っておいた方が良いでしょう。

まとめ:年金見込み額を踏まえ将来の人生設計を

いかがでしょうか?
お若い方ですと「意外に少ないな」と感じる方も多いのではないでしょうか?
あくまでも記載されている金額はこれまでの加入実績によるものです。
実際にこれから先、年金保険料を納付した際の受給額や障害年金や遺族年金について気になる方は当社にご相談ください。

我々はサービスとして、年金見込み額を踏まえた上で老後まで安心して暮らせるファイナンシャルプランの作成も承っております。漠然とした将来の不安を抱えていると、生活の質が下がってしまいますので、ぜひご活用ください。

将来の人生設計を立てることで、様々な対策も有効となるものです。

「実際にどんな感じ?」と思われた方、以下の記事もご参考にされてみてください。
(”女性”とありますが男性もお読みいただけます。)

30・40代の独身女性のためのマネープラン

最後までご覧いただきありがとうございました。

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