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女性にとっての働きやすさとは
「女性活躍」という言葉をよく耳にするようになり、いろいろな働き方ができるように社会が少しずつ変化してきました。
今回は、「女性にとっての働きやすい社会」をテーマに、私なりの考えを書かせていただきます。
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ワークライフバランスを考える
ワークライフバランスとは生活と仕事の調和を意味します。家庭や生活面で充実した時間を過ごし、やりがいや充実感を持って働くことを目指します。プライベートか仕事どちらかを優先するのではなく、プライベートが充実すれば仕事も頑張ることができ、仕事がうまくいけば経済的にも精神的にもプライベートが潤います。この双方のバランスがとれた状態が必要です。
そこで女性のワークライフバランスを考える上で重要となってくるのが次の2点です。
①ライフイベント
働き始めて数年経つと、結婚や出産、育児といったライフイベントを迎える方も多いでしょう。女性はどのライフステージにいるかによって働き方を変える必要がでてきます。共働き世帯も増え、ライフイベントを機に退職を検討する女性は以前よりも減ったように感じますし、出来ることならずっと働き続けていきたいと思っている方も多いはずです。
しかし、出産を考えるとどうしても一度仕事を中断する時期がでてきます。「産休・育休で休んだら、その後の自分の居場所はあるだろうか」といった不安や、いくら「すぐに仕事に復帰したい」と思っていても、その時の体調や家庭の状況はわかりません。最近では男性の育児参加も推進され、女性だけが負担を強いられるわけではありませんが、妊娠・出産は女性特有のことですので、この時期は休養や柔軟な働き方が必要になります。
②キャリアを諦めない
「とにかく仕事が好き」、「バリバリ仕事をしてキャリアを積みたい」という方もいるでしょう。ですが、「産休・育休で休んだら、キャリアはどうなるのだろうか」といった不安からライフイベントを機にキャリアを諦めてしまっている女性もいるのではないでしょうか。キャリアアップしたいと考えていても、思うように進まないこともあると思います。
企業の取り組みは
そこで企業は女性が家庭と仕事を両立させ、自分のキャリアを考えられる職場環境を整える必要があります。
実際に企業が取り入れている代表的な制度が次の3つです。
①短時間勤務制度
子どもが小さいうちは、職場復帰しても以前のように働くのはなかなか難しいものです。仕事から帰宅しても家では家事に育児にと、体力的にも精神的にもハードです。復帰直後はフルタイムで働くよりも短い勤務時間の「短時間勤務制度」を選ぶ方も少なくありません。
これは、子どもが3歳になるまでは1日原則6時間の短時間勤務ができる制度です。2009年以降は日本の全企業に導入が義務付けられています。
1年以上有期雇用契約で働く方や、時間給契約のパートタイマーの方でも実質6時間を超える所定労働時間で週3日以上の所定労働時間があれば適用されます。時短勤務制度は仕事と子育ての両立をサポートしてくれるだけでなく、キャリアを諦めることなく仕事復帰もしやすくなると思います。
②フレックスタイム制度
フレックスタイム制とは、1日の始業時間と就業時間を自分で自由に決めることが出来る働き方のことです。
いつ出退勤しても良い「フレキシブルタイム」と、1日の中で必ず出勤しなければならない時間帯を設けている「コアタイム」の2つに分けている企業もあります。この制度があれば、子どもを病院に連れていくために早く帰りたいといった突発的な出来事にも柔軟に対応することができます。また、自分のタイミングで出勤・退勤ができるので、通勤ラッシュ・帰宅ラッシュを避けた時間帯で勤務することも可能です。よって、自分の家庭環境の都合に合わせて勤務時間を調整することができるのです。
③在宅勤務制度
会社のオフィスに出勤せず、自宅を就業場所として働く勤務形態のことをいいます。なんといっても通勤時間を短縮できるメリットがあります。突発的な出来事に対応できたり、通勤・帰宅ラッシュによるストレスからの解放、さらには休憩のタイミングなどでちょっとした家事をこなすことも可能ですので、最も仕事と育児を両立しやすい制度ではないでしょうか。
上記のように働き方を選択できる仕組みを導入している企業は年々増えています。そのほかにも働き方以外では「活躍している女性をロールモデルとして社内で定期的に紹介」したり、「育休中も給与100%保障」といった独自の制度を取り入れている企業も目立ちます。
まとめ
女性の理想の働き方は人それぞれ違いますし、年齢や環境によっても変化していきます。それに伴い、働きやすい環境もどんどん整ってきています。
ライフイベントに合わせて働き方を変えなければいけない時でも、環境によっては育児と仕事の両立や順調なキャリアアップは可能になってきています。仕事と生活のバランスの取れた働き方を選択し、ライフイベントもキャリアも自分らしく働く女性が増えていってほしいと思います。
