ケース6 従業員の満足度を上げて、人材流出を防ぐ

ケース6.「従業員の満足度を上げて、人材流出を防ぎたい」60代・会社経営者の場合

人手不足が叫ばれる中、何とか人材流出を防ぎたいと考えている
(株)ツッパリエステートのA社長からの相談です。

「人材不足が叫ばれる昨今ですが、わが社も例外ではありません。新卒採用に応募してくる学生も少なくなってきています。そんな中、せめて一緒に頑張ってきてくれた従業員の福利厚生を充実させるなどでして満足度を上げ、『ずっとここで働きたい』と思ってもらえる会社にしていきたいのですが……。」

福利厚生の一環としての生命保険

歯止めがきかない少子高齢化、今後はどんどん労働人口が減少していくことが予想されています。そのため会社経営において人材確保・従業員満足度の向上はとても重要です。福利厚生の充実を図って従業員に喜んでもらい、かつ会社の評判を高めて新たな人材を採用しようと考えている企業も増えています。

もちろん、生命保険を福利厚生として活用することもできます。

福利厚生の手段として保険を使う場面

福利厚生の一環として生命保険を活用するとは、具体的にはどのような場面が考えられるのでしょうか?

・従業員が入院したときの保障
従業員が病気やけがなどで入院した際、会社からお見舞金を出すことがあります。その資金として、積み立てた保険を使うことができます。

・従業員が死亡したときの遺族への弔慰金
従業員が万が一亡くなってしまった場合、遺族へ弔慰金を渡す事が考えられます。保険はその資金としても活用できます。

・従業員・役員・経営者の退職金
従業員・役員・経営者が退職する際の退職金として活用することができます。地位や勤続年数によっては、退職金は多額になります。この場合も保険を用いて退職金を準備することができます。

福利厚生のために保険を使う企業のメリット

企業の福利厚生の手段として生命保険を使うことには、大きなメリットが二つ考えられます。

メリット1.職場環境を整備することで人材流出を防ぐことができる
生命保険を用いて福利厚生を充実させれば、従業員個人で生命保険に加入する額が減らせるので、経済的なメリットを与えやすい。従業員または従業員の家族にとって働きやすい職場環境を整えることができ、ひいては人材流出を防ぐことにつながります。

メリット2.会社の経費として処理ができる
ケース3やケース5で見た通り、法人で保険を契約した場合、保険料を損金として算入できるため、結果として法人税の圧縮効果にもつながります。

このケースでは、A社長に以下のような保険をお勧めしました。
① 契約者
会社
② 被保険者
従業員・役員全員
③ 保険金額
500万円
④ 支払要件
死亡
⑤ 保険期間
65歳(社員の年齢に準ず)
⑥ 受け取り人
従業員の家族(死亡の場合は遺族)

まず、生命保険が福利厚生費として損金計上できるように、従業員全員が被保険者になった養老保険に加入して頂きます。福利厚生費として認められるには、従業員・役員全員加入が条件となっているからです。

養老保険の場合、保険契約の途中で死亡してしまっても満期まで生存していても同じ額の保険金がもらえます。つまり、従業員に万が一のことが起きた場合に弔慰金としてまとまったお金を遺族に渡すことができます。無事に定年を迎えた際にも、退職のタイミングで解約し、解約返戻金で退職金を支払うことが可能になるのです。

従業員は個人で老後に備えた保険料を支払う負担が減り、会社としては福利厚生として従業員満足度への一助にもなり、さらに損金として処理ができますので、まさにWin-Winの関係となるのです。

他にはこんな福利厚生も

保険会社によっては、契約の特典としてさまざまなサービスを受けることができる商品があります。中には「こんなサービスも?」と驚くようなものもあります。いくつかご紹介しましょう。
・各種の相談窓口
法人契約を結ぶと、従業員とその家族が利用できる各種相談窓口を無料で持つことができます。
主なサービス内容としてはメンタルヘルスや病院のセカンドオピニオンサービス、健康相談や法律相談など多岐にわたります。
・映画の割引
提携の映画館で、割引価格で映画を見ることができる。
・テーマパーク貸し切り
有名テーマパークを貸し切りにし、従業員とその家族を無料招待できる。
・旅行サポート
提携先のホテルや旅館を割引価格で利用することができる。
これらは全て、保険契約に付随している無償サービスの一例です。会社の福利厚生の一環として、大いにアピールすることができます。このようなさまざまなサービスを会社独自で導入すると初期費用やランニングコストなどがかかってきます。特に創業間もない企業であれば、費用なしで手軽に福利厚生サービスを導入でき、求人情報などにも謳うことができるのではないでしょうか。すでに加入している保険に何か見落としている無償サービスがないか確認し、保険をフル活用しましょう。

以上、6つのケースに関して、生命保険の意外な活用方法を見てきました。株式会社プラスでは、このようにお客様のさまざまな不安を生命保険で解消するお手伝いをさせていただいております。すでに入っている保険がきちんと活用できているか、過不足はないか、新しく発売された保険に切り替えた方が良いのではないかなど、いち早く正しい情報を知って頂けるよう日々、調査研究しています。
もちろん、ほかにもたくさんの保険代理店はあります。次の章では、実際に生命保険に入りたいと考えた時に、一体どのようなアプローチがあるのかをご紹介しましょう。

 

>>3章 いざ、生命保険を選ぼう